株式会社リビングプラットフォーム

インタビュー

interview

まず自分が楽しもう

大変なときでも、楽しむ心を忘れずに。充実した心から、良いサービスや
人間関係が広がっていく。

天国へ旅立った娘との夢を叶えるために、辿り着いた場所。

それは、私が保育の仕事に携わるようになり、20年という歳月が経とうとしていた頃。娘が自分も将来は保育士になりたい、と言いだしたのです。私は嬉しくて、その夢を全力で応援しようと思っていました。しかしそんな矢先、娘の癌が発覚。わずか20歳という若さで、ひとり天国へ旅立ってしまいました。

悲しみに暮れていた私を動かしたのは、彼女が生前に残した「いつかお母さんの園で働きたい」という言葉。その想いに応えるために「園長になって、自分の思い描いた保育園を作ろう」と心に誓います。そんな時に出会ったのが、リビングプラットフォームでした。保育に対する考え方はもちろん、福祉にかける情熱、一人一人に寄り添う姿勢にも共感し、ここならきっと娘にも働きたいと言ってもらえる保育園が作れると確信したのです。

かけがえのない自分自身や家族を、一番に考えて欲しい。

私の園長としての第一歩は、何もないまっさらな園舎から始まりました。最初は希望に燃えていたものの、椅子が一脚ずつ運び込まれるたび、子どもが一人ずつ入園してくるたび、次第にその責任と不安に押し潰されそうになって…。そんなプレッシャーから救ってくれたのが、本部の先輩たち。私の悩みなんてお見通しといった感じで「大丈夫よー!」と笑い飛ばす明るさと頼もしさに何度も勇気づけられました。一人でできることは限られているのだから、困った時に「助けて」と言える環境が必要。大切なのは、自分だけで抱え込まないことです。

保育士の中には、真面目すぎて「仕事イコール趣味」になってしまう人も多いのですが、ここではそうあってほしくない。特にお子様をもつスタッフには、絶対に自分の子どもより仕事を優先しないで、と話しています。「仕事はいくらでもフォローできるけれど、あなたの子どものママはあなただけなのだから」と。私も昔は、娘が熱を出しているのに母に預けて働いたりしましたが、彼女に会えなくなった今、それを本当に後悔しているからです。もちろん、自分自身のことも大切にしてほしいから、残業も家に帰ってからの仕事もゼロになるよう努めています。私も休みの日はドライブしたり釣りに行ったり、オンとオフを切り替えるようにしています。

先生たちが笑っているから、子どもたちも安心して笑っていられる。笑顔にあふれたこの保育園が100年先も200年先もみんなに愛されていて、いつかそれを天国から娘と一緒に見守ること、それが私の願いです。

きゃんばす流山おおたかの森保育園(千葉県流山市)
伏見 優子

2021年入社

同園の初代園長に就任。

幼稚園、保育園、母子ホームなど、20年以上に渡り第一線で活躍。